瓦礫撤去や物資配達じゃないボランティアって?ー僕たちは被災地でなにができるのかー

時間の流れは早いもので、東日本大震災から半年が経過した。気づいたら2012年3月11日なんてこともあるだろう。特に資格を有していない僕たちが被災地に訪れた場合、なにができるのだろうか?

 

Good Design Award2011では、ボランティアスタッフや被災された方々が自分にできることを表明する「できますゼッケン」が選出された。医療介護、言語、専門技能、生活支援などできることをゼッケンに書いて誰からも見えるようにするのだ。筆者の感じたことであるが、被災地で何ができるかを宣言することは最重要項目である。

 

NPO事業サポートセンターの主催するIT復興支援ボランティアを通じ、9月後半に岩手県大船渡市に訪れた。 ITを使ってサポートできないかという切り口で活動が始まり仮設住宅にPCやプリンターを持参し、住民の方のサポートをするというのが主旨である。

 

はじめは自分たちになにができるのかを考えた。インターネットと印刷の環境だけ整っている状態で、ニーズが何なのかもわからないまま仮設住宅地域の集会所にスペースを借りて、活動していた。僕らができたことは、調べ物をしたり、名刺を作りなおして印刷したり、カメラで写真をとって差し上げたりすることだった。飲食店をオープンする方のメニューシート作りもお手伝いさせていただいたりと、どれをとってもささいなことだった。

 

瓦礫撤去作業とは違い、ほとんど被災地の方とのコミュニケーションの時間だった。現地の方々とお話ししていく中で、仮設住宅地域の規模、地方自治体の仮設住宅振り分け、住民コミュニティーと自治の有無など、ニュースだけを追っていても理解しがたい問題がたくさんあることを実感した。震災から6ヶ月が経過し避難所から仮設住宅への移住がほぼ終わり、被災直後とは異なる暮らしをしなければいけない状況にあると話を聞いた。

 

3月11日の震災直後は安易なボランティア活動や現地入りに疑問の声が上がっていたが、現在は支援体制もしっかりしている地域が多く、サポートしている団体も数多い。 状況も変化し、ボランティアに求められるものは被災直後とは異なる。 これからのボランティアは現地でのコミュニケーションが中心となっていくものに変わっていくだろう。ニーズを聞き取りそれに対して自分のできることをする。臨機応変かつ柔軟な姿勢のボランティアがいま求められているのかもしれない。

 

早稲田大学/田口