「JALらしくないね」が嬉しい

日本航空株式会社

海外地区販売部 企画グループ 中国アジアオセアニア販売推進グループ

アシスタントマネジャー 浜野 宏史 様

航空会社はどこもたいして違いが見られない。ましてやJALに限っては、官僚的というイメージもあり、他の航空会社と何が違うんだ?という疑問を持っていた。しかし、海外地区販売部に所属する浜野さんへのインタビューを通して、違いが少し見えた。

2001年入社の浜野さんは現在、外国人誘致を行っている。9 ・11やSARS、タイの大洪水、リーマンショックなど、激動の時代を経験されており、「JALを変えたい」という想いが人一倍強い方であった。

では、JALが生き残るためには何が必要なのだろうか。独自のサービスなのか?運賃で勝負するのか?浜野さんに聞いてみた。

「海外ではJALという名は、あまり知られていません。だからこそ日本のナショナルフラッグとしての自覚を今まで以上に持ち、国や日系企業と連携して訪日需要喚起に努めています」

例えば、某大手化粧品会社とタイアップして、外国人旅客にお試し商品の引換券を渡し、旅客が現地(海外)の店舗に来てくれる機会を創り出すキャンペーンを仕掛けた。商品も含め、「日本」に目を向けてもらうために、JALと日系企業が互いに手を取り合っている。

JALを通して、日本を知ってもらう新しい取り組みは、従来の受身体質のJALでは考えられない挑戦といえるかもしれない。

浜野さんにとって一番嬉しいことは、「JALらしくないね」とお客さまから言われること。上司とぶつかりながら少しずつ前進し続けている。

LCCと呼ばれる格安航空の到来で、国内・海外の航空事業がこれまで以上の競争に突入する中、運賃競争とは一線を画し、新たな「サービス」で世界に挑み続けているJAL。

他にも新たな取り組みの一つとして、今年の3月1日から国際線で「AIR吉野家」をスタート。吉野家の牛丼が機内で食べられる。日本で触れる身近な食を国際線で味わえる。機内で日本の普段の生活に触れられる。日本にいるとわからないかもしれないが、海外では日本の食や商品、サービスに高い関心がある。

JALは浜野さんのような若手社員をはじめとして、「JALを変える」ために、挑み続けている。「JALらしくないね」その挑戦が航空業界の常識を壊していくのかもしれない。

慶應義塾大学/島