もうそろそろ環境という言葉を考え直そう

オムロン株式会社

環境事業推進本部

顧客開発部 営業推進課長

主幹 滝口 秀昭 様

 

今、世の中には「地球にやさしく」、「地球を守ろう」という言葉が溢れている。何となくだが、それに大きな違和感を感じていた僕は、環境分野で取り組んでいる企業、OMRONで環境事業を推進している滝口さんを訪問し、環境事業について、特に中国での取り組みについて話を聞いた。

「今、日本でも電力の問題は関心を持たれていますが、中国でも電力エネルギーの問題は大きな課題となっています」

経済が発展する上で電力供給のインフラは欠かせないもの。しかし、中国では、需要に対して、供給が追いついていないということだ。滝口さんは続ける。

「だからといって、供給施設をすぐに建設するということもできません。今ある供給エネルギーをいかに有効に使うか、それを考え、生み出されたのが、電力の『見える化』を推進する私たちの製品です。エネルギーがどこに使われているかを明確にすることで、余分な電力は切り、より効率よくエネルギーを循環させる仕組みづくりを進めています。これは、限りある資源の問題、環境の問題などに対しても、大きな貢献ができると思います」

そう語る滝口さんに対して、僕は環境に対して感じている違和感を伝えた。

「そもそも環境という認識が間違っているのだと思いますよ。どのような形になろうとも地球が滅亡することはありません。滅亡するのはそこで生きる生物、私たちに他ならない。普通に考えて、地球は泣いても、笑ってもいないのです。だから、「地球にやさしく」と訴えかけても何も解決しません。だからこそ、大事なことがある、それは、自分たちが生き抜いていくために、どのような技術を生み出していくかということではないでしょうか」

このように話す滝口さんの目からは強い意志を感じた。

人間はいつの時代も、どんな困難な環境だろうとも技術を生み出し、生き抜いてきた。OMRONの取り組みは、一つの小さなチャレンジかもしれない。しかし、そこには意志が宿っていると僕は感じた。「問題は技術で越えていく」

そして、思った、その意志こそが、人間の進化を生み出してきたのだろうと。

慶應義塾大学/島